昨夜、閃光のハサウェイスペシャルトークショー付き上映会を映画館で見てきた。ガンオンでお馴染みの綾見有紀さんが司会となり出演者の方へ話題を振っていた。スペシャルトークショーは15分程度で実際の映画は1時間40分程度。
今回の閃光のハサウェイを一言で語ると「良くも悪くも3部作の第1部」であるということ。
サブタイトルでも良いから第1部とつけておいて欲しかった。
物語の序章で映画は終わってしまうため、第1部と知らないで見た人は完全に肩透かしを食らうことだろう。
カメラワークや演出、会社全体で盛り上げようとする広告戦略など、相当力が入った作品に仕上がっている。
映像作品化するにあたって、演出面は力が入っており、ギギ・アンダルシアとハサウェイ・ノアのやり取りは中々に面白かった。
しかし、とても残念だったのは「モビルスーツ戦闘が夜に実施されたため画面全体が暗く映画館では動きを捉えにくかった」こと。
一番楽しみにしていた部分だったのだが、モビルスーツの動きがとにかく見にくい。
モビルスーツの戦闘シーンで超ワクワクするタイプの私としては、キャラクター間のやり取りより、モビルスーツ戦闘をいかにかっこよく、美しく見せるかに比重をおいて欲しかったというのが正直な感想だ。
物語の序章だったため戦闘シーン自体はそこまで多くなかったので第2部以降の本格戦闘に期待したいところ。
ガンダム作品によく言われることなのだが、「履修済み」(ガンダムの過去作品を知っているかどうか)を前提とした作りなので閃光のハサウェイだけ見ても正直微妙という感想になってしまうだろう。
そのため、ガンダム作品が好きな人で小説も読んだ人にとって今回の作品は「第2部が楽しみになる素晴らしい映画」なのだが、小説を読んでないと色々と疑問だけが残るモヤモヤとする所で映画が終わってしまう。
総評
第3部の完結編が公開された後に一気観する製品
映像は美しいので映像美として見るのは楽しいが、ストーリーは何も判明しないまま終わるのでモヤモヤが残り後味が悪い。
戦闘シーンも暗めなのでブルーレイや映像配信で自宅環境で見たほうが見やすく感じた。
第1部とサブタイトルをつけなかったのは個人的にマイナスポイント。評判を見てみても3部作と知らずに見た人が少なくないからだ。
映画における連作の難しさを感じた製品だった。