「経験知を活かす」とは、経験から得たさまざまな選択肢の中から、目の前にある問題やテーマに対して、何が一番いいアプローチの方法なのかを選んでいくことだと思います。
勝負の世界では、ベストだと思う手法が通じるかどうかは、常に皆目わからないものなんです。ただ、この場面でこのやり方は通じないとか、この手はあまりよくないだろう、という当たりはつきます。
経験知が活きるのは、そういう場面での対処ではないでしょうか。つまり「こうすればうまくいく」というより「これをやったらうまくいかない」ということを、いかにたくさん知っているかが大切であるような気がします。
経験知。
これは最も大事なこと。
私もこれを最重要視する。
ガンオン動画でも「筋が悪い」とか「その手は不味い」と言っているのはある程度悪手なのが見えているから。
この記事後半で「羅針盤の利かない状況」という言葉を使っている。
まさにこの「手探り」に関して軽視している人が多い。
自分で考えずに最短で応えを求める傾向が強いからだ。
効率化は効率化される過程があって結果になる。
結果だけ掬ってもそれはほんとうの意味で実にならない。
体験、それがあって初めて自分のものになるのではないだろうか。