「これって無料なんですか?」
生放送中、ブログ、コメントでよく質問される言葉だ。
基本無料プレイと言うが、「無料」では無い。
作り手もボランティアでは無いからだ。
人が一日働くと大体1人1日2万円のコストがかかると言われている。
私が1ヶ月頑張ってゲームを作ったとする。
60万円の開発費がかかっている。
それを基本無料でリリースする。
最低60万円以上稼がないと大企業なら赤字、小さい会社なら倒産、フリーランスなら首吊り。
今は「ゲーム内広告」か「ガチャシステム」が主流。
ゲーム内広告だと1クリックが10円程度。
ガチャだと1回200~300円。
ゲーム内広告の場合は6万回クリックから黒字。
300円ガチャの場合、2000回転から黒字。
ゲーム内広告はプレイヤーに課金が発生しない分、収益(クリック数)が読みにくい。
その上、単価が低いため大幅な収益は望めない。(1クリックの売上)
ガチャシステムの場合、2000回転させるのに1万人のプレイヤーが必要。
一般的に基本無料ゲームの場合、課金する人の割合は2割程度と言われてい為。
結局、大きな企業ほど売上が出やすいガチャを選ぶのだろう。
私もガチャシステムを選んだとしよう。
ゲーム作りの前提が2000回転してもらうためにどういうものを作ればよいのか。と言う発想になる。
自分が作りたいものではなく、利益を出すための手段になる。
収益出さないと最悪首吊りになるからだ。
100人規模で開発期間が1年のゲームの場合、開発費に「7億2千万円」かかっている。
1回300円のガチャを「240万回転」させなければならない。
そういう計算で作り手は動いている。
これが商売だ。
基本無料ゲームはタダではない。
長く続いているゲームはそれだけ課金している人がしっかり居るということだ。
作り手からすると少しでも沢山ガチャを回してもらいたい。
そのための調整、設定、配置、広告をしてくる。
極端な言い方をすると金を払わない無課金プレイヤーは客じゃない
「プレイヤーが沢山居ることをアピールするサクラ」だ。
「無料かどうかと言う点だけでゲーム選びをするべきでは無い。」
これが今回の記事で私が伝えたいことだ。
基本無料ゲームもパッケージ作品もちゃんと対価を払って楽しむものだ。
経験則だと、基本無料プレイ作品よりパッケージ作品の方が安く済む場合が多い。
だから、私は洋ゲーのパッケージ(ダウンロード)作品を積極的にプレイしている。
基本無料ゲームより有料のパッケージ作品の方がコストパフォーマンスが良いからだ。
そして、どちらの場合も良いもの(面白いもの)にはちゃんとお金を払おう。
そうすることで、作り手も次の作品や次のアップデートに取り掛かれる。
作り手もユーザーも無料を前面に出し過ぎだと思う今日このごろだ。
余談
開発を海外に外注して開発単価を下げる、宣伝費などの点は考慮していない。
あくまでも単純計算。