この本は人皮紙で製本したものだ。人皮のエレガンスをそのまま残すため、余計な装飾は一切刷っていない。
人間の魂について書かれた本には、人間のカヴァーが相応しい。
小生は、ある女性の背中から切り取ったこの1枚の人皮をずっと大事にしまってきた。
下準備の方法に応じて、この皮のいろいろな面が見れるのは面白い。
例えばこれに比べると、小生の書斎にある小さな本「Sever. Pinaeus de Virginitatis notis」は同じ人皮装丁本でも漆(うるし)で仕上げたため、色黒だ。
マッドすぎる。
ゲームで出てきそうな一文だが現実。
ハーバード大学に蔵書されているArsène Houssaye著「Des destinées de l’ame(魂の運命)」という本らしい。
19世紀はこういった「人皮装丁本」がそこそこ存在していたというのに驚き。
中世の拷問など見るに、まだまだもっと凄いものが存在していそうな気もする・・・。