鉄拳8を発売日からプレイしていた。
格闘ゲームは10年以上プレイしておらず、久々の格闘ゲームだった。
そんな私がクイックマッチ、ランクマッチをあわせて計2000試合を達成した。
しかし、正直楽しいよりシンドいが勝る2000試合だった。
なぜ私が引退を決意したのか。
それはたった一つの理由だった。
鉄拳8は「基本的に格上としかマッチングしないから」だ。
新規プレイヤーにとって鉄拳8は常に苦行だった。
- キャラクター操作
- コンボ
- 確定反撃
- 投げ抜け方法
- 起き攻めや回避方法
- キャラクター対策
最低でもこれだけのことを覚える必要がある。その上で独特なステップ(山ステ、野ステ)といった行動なども覚える必要がある。
これらを一つずつ覚える過程で常に格上とマッチングさせられるのだ。
特に最初の100~200戦は文字通り修行と言って良い。
まだほとんど覚えるべきことも覚えていない状態で戦場に投げ出される。
その戦場では既にこういった要素を履修した旧作プレイヤーが雁首揃えて待ち構えているのだ。
クイックマッチ、ランクマッチともに低階級なのに山ステやフルコンボを叩き出してくるプレイヤーが大量にいる。
そう、鉄拳8は初心者狩りをシステムで容認している。
- ランクマッチをしないでずっとクイックマッチでプレイするレベル1プレイヤー
- ランクを抑えて低階級とマッチングするよう操作するプレイヤー
- 大量のサブキャラクター
自分と同じ力量のプレイヤーとほとんどマッチングしないのだ。
これはランクが上がっても同じことが続いている。
最終的に真龍段位までなんとか上がれたが、マッチングするのはサブキャラ拳帝(メインは風神)といったプレイヤーだらけだ。
真龍と風神は5ランク以上離れており、明らかに動きが違う。
こんなマッチングだらけなのだ。
そして既存プレイヤーは言う。
「そういうもんだよ」「負けて覚えるのも大事」「皆通ってきた道」
そんな悪習を新規プレイヤーに押し付けないでほしい。
格闘ゲーマーはマゾか格下相手に無双したいだけなのではないかと思ってしまうぐらいだ。
格闘ゲームはこういった風潮があるため、これから格闘ゲームをプレイしたい人へ声を大にして言いたい。
ほかジャンルのゲームをオススメする。
それぐらい「格闘ゲームは楽しみよりシンドいが勝るジャンル」だ。
「一つずつ出来ることが増え成長が感じられる」とか言う人も居るが、それは他ジャンルのゲームでも同じだ。格闘ゲームはその過程で必要以上にストレスを与える要素が多い。
最近のFPSは初心者が極力楽しみつつ成長できるような要素を導入している(BOTなど)
そういう本当の初心者に対しての工夫を格闘ゲームは疎かにしている。
旧作プレイヤーや既存格ゲーマーが満足するようなゲームをだしているだけだ。
しかも、パッケージ販売でフルプライス(鉄拳8は1万円)だ。
正直このままプレイしていても未来を感じないしストレスが増えるだけなので鉄拳8とはお別れしようと思う。
今後格闘ゲームをプレイすることは無いだろう。
それぐらい鉄拳8との出会いは格闘ゲームに対しての考え方を改めるキッカケになった。
同じような腕のプレイヤーともっとマッチングできれば印象も大分違っただけに残念でならない。