タクティクスオウガリボーンは正直やめとけ【原作との比較レビュー】

コンシューマー

タクティクスオウガリボーンのチャプター4までプレイ。

タクティクスオウガをリメイクした今作、ストーリーは原作通りにシステムを一新した。

主な変更点

  • ストーリー進行度にあわせたレベル上限が追加
  • 職別に装備制限が付いた
  • ランダムエンカウントが廃止
  • 弓が超絶弱体化、ボスクラスには1しかダメージが出ない
  • ランダムバフカードが追加
  • ドットが荒い
  • フルボイス化
  • 経験値取得がターン毎ではなくマップクリア時の一括報酬へ変更
  • クラスチェンジがアイテムを使うことで自由にできるようになった
  • ゲーム内でターン巻き戻しが可能になった
  • アイテム合成することで装備強化が可能になった
  • ランダムエンカウントの代わりにモンスターが登場するダンジョンが追加された
  • デニムも通常キャラと同じく倒されると戦闘不能(3ターン)状態になる

原作と比較し赤文字が改悪部分、青文字が改善部分

評価

★★☆☆☆

詳細

改善された部分もあるが、レベル上限追加が全てを台無しにしている。

レベル上限が追加されたことにより、キャラクターがあっという間にレベル上限になってしまう。

ターン毎ではなくマップクリア時の一括報酬へと変わったため、数マップクリア(演習でもOK)することで簡単にレベル上限になる。

そのため、キャラクターをあれこれ育成する楽しみが原作に比べ大幅に下がった

そして一番の問題点は、敵軍レベルが自軍レベル上限より高いため難易度が無駄に高いこと。

チャプター3のレベル上限は25なのだが、チャプター3最終戦はザコ敵が27、ボスは28とレベルがかなり開いているためボスの攻撃で即死してしまうぐらい戦力差がある。

原作と比べて敵がめちゃめちゃ強くなっており、構成によっては簡単に詰んでしまう。

つまり、レベル上限を追加することで無理やりゲーム難易度を上げる調整になっている。

それにあわせて弓にも超絶弱体化が入っており、ボスクラスにはダメージが出ないため遠距離でチクチクやるより硬いキャラクターでぶん殴った方が楽な調整だ。

そこにあわせてマップ内にランダムポップするバフカードがゲームバランスをむちゃくちゃにしている。

ターン毎に敵キャラクター周辺にランダムのバフカードが出現する。

これを取ることで攻撃力アップ、魔力アップ、パッシブスキル発動率アップ、MP回復量アップと4つの効果を得られる。

これを攻撃力アップを複数取ったザコ敵の攻撃でデニムが即死するぐらい性能が上がるため敵の周りに攻撃アップが湧くといきなり詰むケースが発生する。

詰将棋のような難易度調整なのにランダム要素が入ってくるため運ゲー要素がかなり強くなった。

原作であった1キャラクターを超強化することによるゲームバランス崩壊を防ごうという意図は感じるのだが、それが悪意にすら感じてしまう調整。

育成へ湯水のように時間を使う作品から、運ゲーにひたすら振り回されマップクリアに時間がかかるようになった作品。

ストーリーが分岐し、違うルートで違うストーリーを楽しむ作品なのだが、この難易度だと正直二周目をやる気が起きない。

タクティクスオウガの醍醐味であるストーリーを楽しむための障壁が高すぎる。

これだったら原作をそのまま高画質でプレイしたかった。

正直リボーンというよりストーリーだけ流用した別作品としてみた方が良いだろう。

個人的にはあまりオススメできない。

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