[2000人以上の大会場]League of Legends Spring Final 観戦で感じたもの

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2017年4月1日に東京ビッグサイトで実施された「League of Legends Spring Final」へ行ってきた。

結論としては「完成された興行」だった。

見世物として完全に出来上がっていた。
さながらスポーツ中継のような解説と実況、試合を盛り上げる舞台配置、大型モニター多数、試合前や試合の間に楽団による生演奏、ファンアートの展示や各チームのグッズ販売、コスプレブースも完備、飲食ブースまで会場内にある。

ゲームの大会というよりは野球やサッカーの試合を観に行ったような感じ

従来のゲーム大会とは路線のことなる演出と規模だった。

写真 : 開場から試合が始まるまでの間ずっと彼らが演奏していた。超本格的。

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写真 : ファンアート

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試合以外の部分でも楽しめる要素が沢山あったため、LoLを詳しく知らなくても何となくライブ感で盛り上がれるような作りになっていた。
だからこそ、ゲームの大会に2000人以上が集まったのだろう。

写真 : 満員の会場(手前はプレス席)

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そして何より凄かったのが「ファン」の存在。
それぞれのチームに沢山のファンがついていた。演出も相まって完全にスター選手。

写真 : 選手登場

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結果は3:0でRampageの勝利(赤側)

写真 : 優勝の瞬間

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写真 : 賞杯授与

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League of Legendsはルールが難しく覚えることが多いため初心者向けのゲームでは無い。
しかし、知らなくても何となく展開がわかるようなゲームの作りになっている。

つまり起承転結がハッキリしているのだ。

ゲーム序盤はお互い牽制しつつ、レベル6ぐらいで展開が動き出し、バロンやドラゴンなど要所で展開が動き、最後に本拠地を攻め込んで勝つ。

そのためゲームの詳細がわからなくても中盤以降は何となく盛り上がる。
解説、実況も重要なシーンでは声を大きくしたり盛り上げるように意識していた。
何故こんなことを言うのかというと、明らかにLoLをプレイしていないであろう層も会場に少なくなかったからだ。

ゲームを知らない人も「会場の空気に飲ませて取り込む」そんな脅威のイベントだった。

魅せることを徹底的に意識していたため、観る側にとって楽しめる工夫がそこらじゅうにあり、ただただ感嘆した。

このイベントが今後も継続できればLoLの競技シーンはとても大きなものになるかもしれない。

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そこで立ちはだかるのが「LoLのゲームとしての難しさ」だろう。
先述したがLoLは初心者には覚えることが多すぎて難しい。
「観るのとプレイするのでは全然違うゲーム」なのだ。

実際のところLoLを取り巻く環境はそこまで良くないという話をよく聞く。
こういった競技シーンだけ切り取ると素晴らしいのだが、プレイヤー総数がそこまで多くない。
階級によってはほとんどマッチングしなかったり、上位層は日本サーバーでプレイせず韓国鯖や他鯖でプレイするという話も聞く。

競技シーンを維持するだけの土台が育っていない
そこが今後の課題だろう。
2000人以上を現地導入するパワーは持っているが、認知や土台整備をもっと重視しないと一部のプレイヤーだけが戦い合う狭い世界になってしまうだろう。

過去こういった大きなうねりはオンラインゲーム業界で何回かあった。
しかしどれも認知や土台作りを疎かにした結果、ゲームタイトル自体が終息に向かったものも少なくない。
そういった栄枯盛衰を間近でずっと見ていた身としては、土台作りの重要性を改めて認識するのであった。

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